口コミで選んだ歯医者さん

街にあふれる歯医者さんの数。どこの歯医者を選ぶべき?

いい歯医者 悪い歯医者

近年、街を歩けばどこに行っても見かけるようになった歯科医院。

その数は全国でなんと約68000件もあるのだそう。

それは全国のコンビニの数(約55000件)よりも多く、すでに飽和状態であると言われています。

実際、私の家の周りにも知っているだけで3件はあり、患者として行く側としてはどこを選べばいいのか分からなくなってしまいます。

このような時に私は口コミ情報サイトを利用しています。

これは実際に利用者した人の感想や評価などが表示されているサイトなのですが、治療内容に不満があった人が大げさに悪く書く場合もあるらしく、参考にはしても全てをあてにはしない方がいいと感じます。

しかしそう言ってしまうと、“いい歯医者”“悪い歯医者”というのがどこなのか、結局分からないままになってしまいます。

そもそも、“いい歯医者”“悪い歯医者”というのはどういう違いがあるのでしょうか?

医師の腕前はもちろんのこと、院内の雰囲気やスタッフの態度、医院のある立地など、人によって評価する箇所は様々だと思います。

私や私の周りの実体験から、いい歯医者の選び方について考えてみました。

口コミではいい評価だったのに……。

これは私が昔に遭った歯医者での出来事です。

歯磨きの最中、ふと自分の歯がうっすら黒ずんでいるのを見つけた私。

きっと虫歯かもしれない、と私は歯医者の予約を入れることにしました。

当時私にはかかりつけの歯医者がなかったことから、口コミ情報サイトから近場でいける歯医者を探しました。

私が見つけたのは、家近くの駅前ビルの中に入っている歯医者。

写真で院内の様子を見る限りでは、明るく清潔感のある雰囲気の良いところでした。

歯医者の利用者口コミは、大概2~5件くらいあれば多いなと感じるところ、その歯医者はなんと40件以上の口コミが寄せられていました。

しかもその口コミはだいたい高評価で、星の数も4~5がほとんど。

私は迷うことなくここに行こうと決め、早速予約の電話をかけてみました。

電話に出たのは若い女性スタッフのようで、受話器の向こうからは賑わっているのか少しざわざわと別の声も聞こえてきます。

「歯が少し黒くなってるので検診の予約をいれたいんですけど……。」

「あ……、はい、少々お待ちくださいねー。」

女性スタッフがそう言うと、受話器から少しぼそぼそと変な音が聞こえています。

電話を保留にするのではなく、おそらく自分の手で受話器を塞いでいたのでしょう。

まだ電話対応に慣れてないのかな?と、その点については、私は何も感じませんでした。

しかし問題は、受話器の奥から聞こえてくる別の声のほうでした。

(なに?男?女?)

(女よ。女。)

(はい、はずれー!)

([複数人の笑い声])

完全に手で塞ぎきれていない受話器から、感じの悪い会話が流れてきます。

もしかして私のことを話しているの?

私のことを話しているにしても、違う人の話をしているにしても、初めて電話を掛けた先の受話器から聞こえてきて心地の良い会話ではありません。

この時、やっぱりここの予約はやめておこうかなとも思いましたが、たったこれだけで判断するのもどうなのかと思った私は、そのまま予約を入れることにしました。

 

そして予約の日。受付に行くと、電話の相手だろうと思われる笑顔のない受付スタッフがそこにいました。

「はい、ここ。問診票書いてください。」

その受付スタッフは無愛想に問診票のクリップボードを私に渡して、座っている回転イスをくるっと180度回し、仲間のスタッフたちと談笑を交わしていました。

嫌なスタッフだなぁとは感じましたが、そこの歯科医師は口コミ通りとても腕がよく説明も丁寧な人。

虫歯になりかけていた私の歯も、痛みもなくほとんど削ることもなく綺麗に治療してくれました。

歯の治療が終わったのは夕方頃のこと。

私が待合室で会計を待っていると、仕事帰りのサラリーマンと思われる男性がちらほら来院してきました。

するとさっきの受付スタッフたちの態度が一変!

とびっきりの笑顔で、私には出さなかった半トーン高めの声を出しながら、男性患者たちの対応をしているのです。

そしていざ私の会計になると、やはり無愛想な対応に戻ります。

その対応の違いに私はビックリ!

目の前で起こった信じられない状況に、思わず笑いがこみあげてしまいました。

帰り際に次の予約を取らされましたが、この医院に来ることはもう二度とないと思います。

 

なんであの歯科医院があんなに口コミ評判が高かったのか分かりません。

スタッフからいい対応をされていた男性患者たちのような人は、高評価をしていたのでしょうか?

それともサクラを雇って、あの異常な高評価の数を稼いでいたのでしょうか?

確かにあのスタッフ対応がなければ、私も非常に良い評価をしていたと思います。

しかし、人によって態度を変える(今回の場合、おそらく性別で)ような所が良い場所だとは思いません。

医師の腕は普通に良かっただけに、非常に残念な所でした。

仕事が早い歯医者

一方、こちらは知り合いAが体験した歯医者での話です。

Aは普段の生活の中で歯の痛みを感じて、口コミで評判の良かった歯医者に予約を入れて行きました。

そこはスタッフも親切丁寧で、治療もスピーディーだと有名な歯医者。

混雑した待合室にもかかわらず、Aは割とすぐに診察室へ通されました。

Aの歯の痛みの原因は少し進行した虫歯だったそうで、普通なら2回通院して治療するところを、そこの歯医者ではその日の1回で治療は済むということでした。

神経までは達していなかったため、少し歯を削って詰め物をして治療は終了。

早い治療でよかったなぁと思うAでしたが、問題はすぐに起こりました。

治療を終えたAは、ずっと口の中に違和感が残っていました。

詰め物のせいで嚙み合わせが悪くなっていたのです。

普通であれば歯型を取ったり詰め物や消毒と、いろいろな準備が必要になる虫歯治療ですが、早さだけを求めた治療のために仕上がりがとてもずさんだったようです。

 

数日は我慢して過ごしたAでしたが、その日から歯ぎしりをし始めたのか、朝起きた時の歯と顎の痛みが酷くストレスを抱えてしまいました。

耐えかねたAは最初とは別の、家の近くにある小さな歯医者に駆け込みました。

その歯医者は、Aの虫歯の具合と詰め物が与えている影響、前の歯医者でしっかりと虫歯が削られていないことまで細かく丁寧に説明してくれました。

前の歯医者では一回の治療で済むと言われた虫歯治療でしたが、そこでは一か月はかかると言われ、治療が遅いのではないかとAは感じたそうです。

あまり目立たない場所にある人気の少ない静かな歯医者だったので、Aは本当に大丈夫か?と不安になりました。

しかし、そんな心配は無用でした。

治療完了までは1か月かかりましたが、痛みもなく詰め物の高さもピッタリ。

治療が終わった後も定期的に検診のハガキが送られて来て、アフターケアもしっかりしていました。

おまけに家の近所ということもあり、たまに道で歯医者とバッタリ会うこともあったそう。

常に歯の健康を気にしてくれるいい歯医者に出会えたと、今でもAはそこに通っているそうです。

いい歯医者とは?

いい歯医者とはどういうものなのでしょうか?

歯医者の腕がよくても、それ以外に欠点のある歯医者はいい歯医者でしょうか?

仕事が早くスピーディーではあるけれど、仕上がりが雑で患者の数だけ稼いでいる歯医者はどうでしょう?

人によっては、歯医者の腕がよければそれでいいと思う人もいたり、早く治してくれるのならその方がいい、と思う人もいるでしょう。

しかし私が考えるいい歯医者というのは、スタッフ全員がしっかりと患者に向き合ってくれて、自分の歯のこと真剣に考えようと自然に思わせてくれる、そんな場所だと思います。

口コミや周りの意見に流されず、自分に合った歯医者を見つけたいものです。

kitsuneko22著